先日、牧野から泣きのメールが入ってきた。
「LC-Aのシャッターが押したまま戻らない!!」
それはそれは、ものすごい最悪の現象です。。
そりゃなんだ?っていう方もいると思います。
今日はLC-A、及びLOMOについて解説したいと思います。
そもそもLOMOってなんだよ?っていう事から。
LOMOっていうロシア製トイカメラブランドがあるんです。
これが本当に不思議な写りのするナイスなカメラなんです。
だけど、ブレるし写りが暗いし。なんだかなー。
と思ったら大間違い。このカメラが映し出す世界はそりゃすごい。
僕も最初、このカメラの存在を教えてもらった時はそれこそ「へぇー」って
リアクションも低いし、写りの悪いフィルムカメラをワザワザこのご時世にね
使う意味さえ理解出来なかったもん。デジカメあるじゃん。
でも、なんか興味あったんでしょうね。
それからLOMOの様々なトイカメラを買っては撮影して遊んだりして。
うわーこりゃすごいよ!なんてちょっとは世界感が広がったのでした。
LCーAっていうのはLOMOを代表するカメラの名前。
トイカメラのクセに3万もする化け物カメラです。今は生産中止。
新たな機能を加えて中国で生産する仕組みを作ってNEWLC-A発売。
それがLC-A+なんですねー。
僕も2年くらい前についにこのLC-A+を買ったのでした。
その写真は後ほど、またUPするとして今日はその修理の様子を。
あのーあんまりないんだよね。
WEB上で詳しく詳細に写真で紹介してるpageが。
だから僕が、今日は世界を代表して解説します。
って言ってもコレをキッカケに色々ご指摘があるかもしれない。
むしろもっとスムーズな分解方法もあるかもしれない。
そしたらその時は是非、教えてくださいね。
実際、僕はど素人で、カメラ屋でも修理屋でも何でもなくて
ただ「分解と復元と原因くらいはわかるよ」程度の身分です。はい。
なので質問とかされてもわからないし、教えてって言われても
僕はこのブログに書いてある事が知ってる事全部です。
このやり方でやったら壊れたとか、その辺は自己責任でお願いしますね。
じゃ、もう前説はこの辺にして、これが牧野LC-Aのカルテです。
牧野の愛人LC-Aをオペです。公開オペね。
で、↓がLC-Aです(正真正銘ロシア製の正規ルートで入手不可品)
あ、そうそう。今回の牧野のLC-Aの症状は下記の通りです。
ね。シャッターが陥没してる。こいつ本当に戻ってこない。
なんか引っかかってんのかなー?としか思えない。
ね。ちゃんとポコってなってるでしょ?
+はシャッターがリイシューコード使える仕様になったんで
色がシルバーです。でも基本的構造は一緒。
まず最初にシャッターカバーの横にある4つのスクリューを外します。
コレを外さないと皮が剥がせないのです。
こんな小さいネジなのでケースかなんかに入れる事をオススメします。
これ、床に落として見つける自信がある人はいいけれどもね。
あんまり自分を過信せずに、是非、ケースに入れてください。
ちなみにこれは100円均一で売ってる刻みネギとか入れる小さいタッパ。
ついにロモ蔵(ファインダーのトコに描かれたキャラの名前)の
中身がコンニチワしますよ!!
見た事ない人はココで「おーーーっ!!」って言ってね。
ちなみにシャッターが開閉する仕組みはこのレンズの周りにある
シルバーの部品。
このC型の金具のトコにシャッターのツマミが差し込まれて
上下して「シャッ!シャッ!!」って開閉するんですー。
さらに下着に手をかけるオレ。
この皮を剥がさない事には君の病気はなおらないのだ。
許してくれたまえ。牧野には許可を取っているんだ。
売られたんだよ。お前はオレに売られたんだ。
だまってオレの言う通りにしてジッとしてるんだ!!
なんて破廉恥な気持ちがあったかなかったか。。
とにかくこの皮の下にネジが隠れてるので剥がします。
ここからそーっとマイナスドライバーを這わせて優しくね。
激しくしちゃ嫌。それは人間もカメラも一緒だ!!
わかったか!!と世の激しい男女にもの申す。
えいっ!そーら剥がしちゃうぞー。
なんて興奮せずに優しくマイナスドライバーで回してね。
で、反対側にも実はネジがあるんだよね。
でもここで僕は医療ミスを犯してしまう。
そう。このネジは外す必要はなかったのが後で判明するんです。
だけど今回は知らなくて外しちゃったからそれも報告します。
牧野ごめんね。医療ミスはしっかり家族と本人に漏らさず報告します。
これ、医者の基本です。
とにかく、このネジは外さなくても上カバーはハズれます。
ヒッソリと隠れてた。これじゃわかんねーよ。
簡単には脱がさねぇってLC-Aの声が聞こえた気がしました。
そんな訳でこの部分にこんな感じで2つネジがあるからこれを外す。
このネジがカナリ外しにくいんです。
LC-A+だとこれがプラスのスクリューに変更されてるんだけどね。
年代によっても違うんだろうけど、LC-Aは山の低いマイナスでねー。
もうナメちゃうんじゃないか心配になるくらい回らないし引っかからない。
5分くらい苦戦してやっと取れたもんなー。
ココ。無理して回すと二度と分解出来なくなるから本当に注意してください。
で、こんな感じでパカっと取れる。
取れるっていうかこのシャッター巻き取るトコが取れないんだよ。
これってどうやって取るんだろ。
まぁいいか。これでも作業できるし。
とりあえずと外すとこんな感じです。
プシュっとココが押せる。
たぶん、なんかの拍子でこのボタンがズレたトコに入って
それがハマっちゃったんだと思います。
牧野-。そういう訳だから特に問題ありませんでした。
じゃぁ。そのまま組み上げようと思ったけどせっかくだから
他の部分も解説しちゃいます。
解説って言っても僕の憶測で話ししてますから。
これが正解かどうかは解りません。
でも、たぶん合ってます。
で、この心電図みたいなウネウネしてるのがある丸いパーツ。
コイツは外の光を感知するセンサーです。
ちょっと写り悪いんだけど許してください。
なんせ普通のデジカメだから。ごめんね。
で、このセンサーにどんだけ光を入れるかがこの穴。
この設定したISOにしたがってフィルムにどれだけ光を取り込むか
シャッターの開く時間をどれだけにするかをこのセンサーが決めてる。
当然、ISOが上がれば上がるほど、穴は小さい物になります。
だから光をたくさん取り込みたければISO100じゃなくたって
設定を100にしたら穴が大きくなるからその分光を多く取り込めます。
っていう事は曇りでも多少暗くてもブレにくくなるかもしれないって事です。
フィルム収納庫の蓋の右側上部に突起があるんだよね。
これがフィルムカウンターのゴールドの部分に当たるのね。
だから蓋を外すとロックが外れるからカウンターがリセットされるの。
なんだかテストしたらシャッターは開かないし、
ファインダーランプが点灯しない。こら変だ。
この症状の時は電池周りが95%くらい原因です。
試しに電池を外してみた。
するとやっぱり。金具の部分が酸化して白くなってた。
そうすると酸化してる部分が削れてピカピカの金具がお出ましです。
こうすると電流がスパーン!って流れてシャッターが切れます。
写真が写ってなくてファインダーランプが点灯しない時はココ要注意です。
ガーリーガーリーと削ってください。
この金具を起こして上げるとよりbetterですね。
という訳で。
長々と解説してきました。
これで多少はLOMOの事がおわかり頂けたでしょうか。
LOMOの修理ってねー
保証書ないとLOMOショップでは受付てくれないからね。
それでも修理してくれる親切なカメラ屋さんはたくさんあります。
不安だったら素直にそちらへ持ち込んでみてくださいね。
おおおおおおおおお!
返信削除すげー!!!!
実は私も前分解しようとして数々の失敗をしたよ^^;
上の蓋開けるまでにも至らなかったからすごい参考になる!!
まじでまじでありかとう~!!!
これでまた愛人(笑)と愛の生活(笑)ができますわ~♪
でしょー♪
返信削除是非是非、今後の愛人との接し方での参考にどうぞー。
また何かあったらどうぞー。
LOMO LC-Aの修理でお困りでしたら
返信削除ぜひ当店へお問い合わせください。
連絡先メールアドレス kino.came@k4.dion.ne.jp
木下カメラサービスです。
何台ものLOMO LC-Aの修理 経験済みです。
どうぞよろしくお願いいたします。